抄録
国際宇宙ステーションから地球の夜景や「宇宙の渚」で生じる様々な自然現象を撮影するために、小型で非常に感度が高いEM-CCD (Electron Multiplying Charge Coupled Device)ハイビジョンカメラを開発した。カメラの開発においては、各種の高感度撮像デバイスの比較実験を行うとともに、宇宙環境を想定した環境試験を行い、その対策を施した。また、宇宙飛行士が一人で確実にカメラを操作できるように、感度およびフレームレートを自動で制御する機能を開発した。本カメラにより、国際宇宙ステーションから生中継を実施するとともに、オーロラ、流星、スプライト等の自然現象の撮影に成功したので報告する。