映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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ISSN-L : 1342-6893
セッションID: HI2014-69
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運動視差による奥行き知覚における頭部運動方向,視差変調方向,空間周波数の効果(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理,一般)
玉田 靖明貞苅 拓登岩崎 晴史佐藤 雅之
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抄録
運動視差は有力な奥行き手がかりであることが示されているが,これまでの研究では多くの場合左右方向の頭部運動によって生じる運動視差についてのみ検討されており,それ以外の運動方向についての詳細は明らかではない.ここでは,運動視差による奥行き知覚における頭部運動方向の効果を検討するために,頭部を上下,左右,あるいはその両方に動かしたときに生じる運動視差によって知覚される奥行き量を測定した.知覚される奥行きは,頭部運動の方向や運動視差変調の方向には依存しなかったが,運動視差変調の空間周波数が低いほど,大きな奥行きが知覚されることが明らかになった.さらに,面の勾配の最大値が1.25以上となる凸面に対して,10名中5名の被験者が幾何学的な予測と反対方向の奥行きを知覚した.
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© 2014 一般社団法人 映像情報メディア学会
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