抄録
ホログラフィックスクリーンとプロジェクターを用いた光線再生型ディスプレイにおいて、空中に再生した立体像に触った時に発生する散乱光の色情報をカメラで取得することで立体像への操作を検出し、情報端末へ入力を行うシステムを提案する。この手法は、付加的なデバイスにより手や指の位置検出を行って立体像への操作を検出するのではなく、立体像への操作を直接検出するため、再生した像の位置と操作検出用のセンサーとの位置合わせが不要である。異なる色の立体像を2つ再生し、散乱光の色情報によってどちらの立体像への操作であるかを判定する実験を行い、空中に再生した立体像に触れるシステムを実現可能であることを確認した。