抄録
本検討では、マルチメディア放送の屋内エリア設計等に用いるための200MHz帯における屋内電波伝搬について実験を行ったので、その結果を報告する。伝搬実験は神奈川県横須賀市内のオフィスビルにて行い、見通し環境における屋内伝搬特性を様々な条件下で測定した。従来提案されている伝搬モデルとの比較検討を行い、200MHz帯における特徴を示し、空間の影響を受けて受信電力が過度に減衰する条件などについて明らかにした。また屋内エリア設計に必要となる、建物侵入損失や、複数台の屋内送信機を用いた場合の影響について考察する。