カメラワークの方法には多種多様な手法がある。しかし監督や演出家などとの話し合いの場面でお互いが思い描く構図を共有することが難しいという現状がある。その原因はやり取りが主に言葉によるコミュニケーションで視覚的な情報が少なく、イメージが難しいということである。本研究では、アニメーション制作におけるカメラワークの設計支援システムであるカメラワークスクラップブックの構築を目的とする。このために、既存アニメーション作品からマッチムーブソフトを用いて作中で使われているカメラワークを半自動的に抽出し、データを数値化、テンプレートを制作する。それらをもとにカメラワークスクラップブックを構築した。制作したシステムを用いて実験を行ったところプレビズとして活用できることがわかり、本提案システムは有効であるという実証を得た。