映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: HI2015-74
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乱視の矯正によって生じる垂直大きさ視差に対する順応(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理,一般)
玉田 靖明藤江 龍登佐藤 雅之
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抄録
両眼垂直大きさ視差は"induced effect"と呼ばれる効果により垂直軸周りの傾斜知覚を生じさせるが,垂直大きさに対してどのように順応していくかは明らかにされていない.本研究では,乱視を矯正するための円柱レンズを装用したときに生じる垂直大きさ視差に対する順応の過程を調べた.その結果,円柱レンズの装用開始直後から2日後までは,単眼視での二次元的な像の歪み,両眼視での"induced effect"による傾斜知覚が生じたが,3日目以降はレンズ装用前と変わらなかった.一方,眼鏡装用感は,円柱レンズの装用開始直後から急激に低下し,違和感などが解消されるまでに約2週間を要した.
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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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