本論文では,与えられた台詞から想起される感情を機械学習を用いて推定することによって,台詞に対応する感情を伴ったロボット動作を自動生成する手法を提案する.これによって,ロボットの行動の幅を広げ,より人間的な表現を実現することが可能となる.また,本手法の有用性として,未学習の単語を含む台詞からの動作生成,一つの台詞に対する多様性のある動作の生成,台詞から動作,動作から台詞の相互推定が挙げられる.台詞と動作の相互推定を応用することで,ロボットの動作生成時の学習結果を用いて,人の台詞や動作から人の感情を簡易的に推定可能である.提案手法及び従来手法によって生成されたロボット動作に対する主観評価実験を行い,本研究の有効性を示した.