映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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40.27 映像表現&コンピュータグラフィックス
セッションID: AIT2016-142
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画像質感改善のためのフラクタル次元に基づく適切なランダムノイズ量の推定
*石川 雄大亀田 昌志
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抄録
画像の質感を向上させる手法の一つとしてランダムノイズ付加が有効であること知られている.ノイズ付加により質感改善を行なう場合,画像毎に質感改善が得られるノイズ量は異なり,これを画像が持つ特徴量から推定する必要がある.本研究ではその特徴量としてフラクタル次元に着目し,ノイズ付加画像のフラクタル次元とそれぞれのノイズ量における主観評価の関係について調査を行なった.ノイズ量の変化が一定であるとき,それに伴うフラクタル次元の変化は一定ではなく,ノイズが弱いときにはフラクタル次元の変化量は増加傾向にあり,ノイズが強くなるとフラクタル次元は変化がなくなるか減少傾向となることが確認された.このフラクタル次元の変化の境目に当たるノイズ量において質感改善が得られることを確認した.また,被写体と背景で構成される自然画像の小領域を対象とした場合でも,この特徴を用いることでノイズ推定が行なえる可能性が示唆された.
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© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
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