抄録
ノートPC,タブレットおよびスマートフォンが常時使用されるようになり,さまざまな場所で無線LANシステムの導入や整備が行われている.アクセスポイント設定台数と設置場所を適切に決定するためには,利用環境における電波伝搬特性の把握が不可欠である.屋内伝搬特性推定のために,実験に基づく検討がこれまで行われてきている.一方,計算機シミュレーションに基づく検討の有効性が明らかにされてきており,実験では得られない新たな知見を提示することが可能になっている.本稿においては、無線LANシステムの複数フロア間での伝搬損失特性や伝搬チャネルに関して測定ならびに計算機シミュレーションによる検討結果を報告する.研究の目的は,計算機シミュレーションに基づく屋内伝搬特性評価および伝搬チャネル推定を実現することである.さらに,数値モデルとシミュレーション結果の関係について議論する.