主催: 映像表現&コンピュータグラフィックス
会議名: 映像表現&コンピュータグラフィックス
開催日: 2017/03/14
近年、3DCGによってセルアニメーションを再現する取り組みが行われている.作画とその合成による従来の制作手法では画面内の要素毎に独自の透視図法が生じ,これが映像表現上の特徴となっていたのに対し,3DCGの一般的なカメラモデルでは一律の透視図法となり,この差異の解消が映像制作上の課題となっていた.本研究ではセルアニメーション特有の透視図法を3DCGで再現するため,描画オブジェクト毎にそれぞれ投影変換行列を作成する多視点行列を用いて,消失点移動と遠近感強弱調整を行う手法を開発した.