主催: 映像表現&コンピュータグラフィックス
会議名: 映像表現&コンピュータグラフィックス
開催日: 2017/09/01
世界2億5千万もの人々が色覚に障がいをもっている.これにより職業選択や日常のコミュニケーションに支障をきたすが,色覚障がいは遺伝的疾患であり,現在治療方法も確立されていない.本研究では実世界映像をカメラで捉え,失われる色情報を補償するための映像を生成し光学透過型HMD(OST-HMD)に提示することで色覚障がい者に対する支援を目指す.ユーザは生成された重畳表示映像を通して実世界をみることで色覚が補償され,情報が弁別しやすくなる.本稿では補償画像の生成にDaltonization法を用いて,単眼カメラを装着したOST-HMD上で実装した結果を検証し,今後の課題について議論する.