2024 年 18 巻 p. 1-16
人工湿地における鳥類相把握を目的として,gBird プライマーとMiBird プライマーを用いて環境DNA メタバーコーディング法による調査を行い,同時期に実施した目視観察の結果と比較した.目視観察調査では28 種の鳥類が確認されたが,環境DNA を用いて識別できたのは目視観察できたカモ類10 種類のうち4 種のみであった.カモ類のうちマガモとカルガモ,ヨシガモとヒドリガモはいずれのプライマーにおいても識別は困難であった.また,コガモとツクシガモはMiBirdプライマーでのみ検出された.