会計プログレス
Online ISSN : 2435-9947
Print ISSN : 2189-6321
ISSN-L : 2189-6321
アセットプライシングモデル選択と会計発生高アノマリー
機能的固定仮説への反証
竹原 均
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 2018 巻 19 号 p. 1-16

詳細
抄録

 合理的期待仮説の検証においては,ベンチマークとするアセットプライシングモデルを固定しなければならない。このため会計発生高が株価形成に合理的に反映されているのか,それともミスプライシングかの検定は,前提としたアセットプライシングモデルに依存する。本研究では複数のベンチマークプライシングモデルの下で会計発生高アノマリーについて再検証する。実証結果からは機能的固定仮説は支持されず,会計発生高は合理的にプライシングされている可能性があることが示唆された。

著者関連情報
© 2018 日本会計研究学会
次の記事
feedback
Top