群馬大学大学院医学系研究科 医学哲学・倫理学分野
2015 年 25 巻 1 号 p. 22-29
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本稿では、臨床倫理学ケース検討における対話の意味を問い尋ねる。対話は多角的な視座から得られる断片的な情報の綜合と共有、ひいてはチーム医療の実現のためになされるという一般的な見方に批判的な再検討を 加える。その上で、対話が本来的に情報の交換や共有のためでなく、発問を通して潜在的な問題点を発見し、 対話以前に対話の参加者が各自用意していた意見をゆさぶり、新たな見方を模索するために行われるものであることを論じる。
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