乳腺甲状腺超音波医学
Online ISSN : 2759-5013
Print ISSN : 2187-2880
研究部会活動報告『fusion 02研究部会「non mass enhancement に対するFusion の有用性」報告』
MRI-US fusion 技術を用いたnon-mass enhancement 病変に対する乳腺部分切除断端決定の試み―FUSION 02試験による症例を振り返る―
二村 学
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2025 年 14 巻 1 号 p. 56-59

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抄録
 日本乳腺甲状腺超音波医学会(JABTS)のバーチャルソノグラフィ研究班では,MRI によるNonmass enhancement(NME)に対しMRI-US 融合(フュージョン)技術を用いて,乳癌手術における断端決定の有用性を検討するFUSION 02試験を計画した.本試験は,フュージョンしたUS ガイド下に癌の進展が推定される断端にブレストマーカーを留置して部分切除を行い,断端陽性率や再切除率を検証するもので,当院では4例の症例を経験した.本試験は背臥位MRI を撮影し,この画像とUS をフュージョンして断端同定したが,4例とも断端陰性で予定通りの手術が可能であった.経験症例から得られる本法の有用性について述べたい.
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