主催: システム制御情報学会, 計測自動制御学会, 日本機械学会, 精密工学会, 日本航空宇宙学会, 化学工学会
共催: 48の学会,協会などから協賛
本論文では撮影者の視点から見た全方位映像を撮影するための新たな装着型視覚システムを提案する.提案システムの光学系は小型カメラと特別に設計された曲面ミラーから構成される.我々は従来の全方位カメラが考慮していなかった分解能の均一さや視線の一致という特性に着目し,それらを満たすように光学系の設計を行った.曲面ミラーを用いることでカメラの視野角を広げると同時にカメラ-シーン間の射影を制御し,全方位にわたる均一な分解能を実現している.またミラーを利用することで視覚系の仮想視点が装着者の視点位置に近づけられ,視線の一致度も高められている.また試作機を用いて散策シーンやスポーツゲームシーン収録し,一般視聴者に上映することで本システムの有効性を検証した.