主催: 公益社団法人 計測自動制御学会, 一般社団法人 日本機械学会, システム制御情報学会, 公益社団法人 化学工学会, 公益社団法人 精密工学会, 社団法人 日本航空宇宙学会
共催: 国立大学法人 豊橋技術科学大学, 51の学会,協会などから協賛
NHKロボットコンテスト大学部門は1991年から開催され、既に20年継続している。筆者が所属する豊橋技術科学大学は、このロボットコンテストに1992年から参加しており、これまでに6回優勝している。ロボットコンテストの歴史は、3つの時期から成っている。第1期は1992年から2000年であり、この間は人がロボットに乗り、それを操縦して競技が行われた。第2期は2001年か2008年であり、この時期は、数台の自動ロボットと1台の手動ロボットが競技に使われた。試合展開が複雑になるルールであったため、この時期には、多くの種類のロボットと多彩な戦略が開発された。第3期は2009年以降である。本論分は、NHKロボットコンテストのこれまでの発展と現代の工学教育の問題、そして、ロボットコンテストが工学教育に与えた影響を述べる。