日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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上下顎同時印象を緩衝型テレスコープ義歯に応用した有効性について
兎川 嘉隆熊坂 久雄児玉 信之岡部 俊一島田 友宏大石 尭史稲葉 繁
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2001 年 22 巻 1 号 p. 60-65

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抄録
無歯顎患者における上下顎同時印象は, 口腔内のすべてを印象することにより, 床外形の決定, 咬合床による咬合高径の決定, ゴシックアーチによる顎位の決定, 顔面正中基準面を決定するフェースボウトランスファーをすべて同時に行う画期的なシステムである.
この方法を応用すれば, 上下顎のどちらか一方が無歯顎であったり, 少数歯残存症例や, すれ違い咬合など, いわゆるアイヒナーの分類Cに属するような咬合位が確立されていない症例に対しても有効であると考えられる.
今回われわれは緩衝型テレスコープ義歯の適応症に対して上ド顎同時印象を用い, 良い結果が得られたので, その有効性を報告する.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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