京都府立大学文学部歴史学科
2022 年 19 巻 1 号 p. 94-106
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文化的景観には目に見える有形の景観価値とともに風土に根付いた心象や信仰心など無形の価値がある。文化的景観は文化財保護法によって「保存と活用」の両面から継承されなければならない。しかし、生活や生業が変化する中で何を本質的価値としてとらえ、どのような保存修復や変容を受け入れ、次代へと継承すべきか、決められた画一的な基準は存在しない。個々の事例ごとに検討し、方向性を見出す必要がある。この研究ノートでは、宮津市溝尻地区の舟屋の景観を事例に本質的価値をいかにとらえ、保全・継承するべきかについて考察する。
文化経済学会〈日本〉論文集
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