文化経済学
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特集:パンデミックのもとでの文化芸術活動2
論文
研究ノート
  • 後藤 和子
    2022 年 19 巻 1 号 p. 84-93
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/19
    ジャーナル 認証あり

     伝統工芸は、有形無形の文化遺産でありクリエイティブ産業でもある。日本では、伝統工芸の振興は、文化庁の無形文化遺産の保護と経済産業省の伝統的工芸品の振興の両面で行われてきた。本稿では、伝統工芸が内包する技や文化的コンテンツに着目し、その振興策の1つである知的財産権の適用について検討する。

     文化経済学では、著作権の経済分析は行われてきたが、著作権以外の知的財産権やその適用に関する研究はほとんど行われてこなかった。そのため、本稿では、まず、知的財産権の経済学的根拠を、「法と経済学」の先行研究から明らかにする。そして、知的財産権がどのように伝統的工芸品に適用されているのか確認するために、実際の裁判事例を検討する。更に、知的財産権の中でも伝統工芸に適用される頻度の高い商標や地域団体商標に的を絞り、工芸産業への知的財産権の適用が工芸産業の振興にとって有効かどうか検討する。

  • ―宮津市溝尻地区の舟屋景観をめぐって―
    奧谷 三穂
    2022 年 19 巻 1 号 p. 94-106
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/19
    ジャーナル 認証あり

     文化的景観には目に見える有形の景観価値とともに風土に根付いた心象や信仰心など無形の価値がある。文化的景観は文化財保護法によって「保存と活用」の両面から継承されなければならない。しかし、生活や生業が変化する中で何を本質的価値としてとらえ、どのような保存修復や変容を受け入れ、次代へと継承すべきか、決められた画一的な基準は存在しない。個々の事例ごとに検討し、方向性を見出す必要がある。この研究ノートでは、宮津市溝尻地区の舟屋の景観を事例に本質的価値をいかにとらえ、保全・継承するべきかについて考察する。

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