抄録
大学英語教育においてCALL(コンピュータ支援言語学習)教材が注目されており、主にコミュニケーション能力を向上させるために使用されている。また、大学英語教育の改善およびCALL教材の開発において、CALL教材に対する教師の態度が、重要な役割を果たす。しかし、中国においてはCALL教材活用が十分に行われていない。したがって、本研究では、中国の大学英語教師23名を対象に、CALL教材の使用状況および問題点に焦点を当てた半構造化インタビューを実施し、質的分析を行った。これにより、中国の大学英語教育におけるCALL教材活用に関する問題点が明らかになった。これらの問題の解決方法を日本の大学におけるCALL教材の活用例に基づき提案する。