日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
在宅看護学教育演習プログラム評価
小野 恵子小笠原 映子
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2015 年 17 巻 3 号 p. 30-40

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抄録
目的:本研究の目的は,在宅看護論の演習プログラムを評価することである.この演習評価で,学生が在宅看護をイメージできているのかどうか,受講してきた授業は演習で理解が深まっているのか,演習は理解できているのか,演習プログラムの目標・目的の達成度はどれくらいかを明らかにする.方法:方法は,演習プログラムを評価するために,演習前後でアンケート調査を行った.分析対象は,演習前と演習後のアンケートが同一の学生であると確認できた45人(有効回収率55.6%)であった.結果:演習プログラムの前後で評価項目に有意な差がみられた.演習前に比較して,演習後は在宅看護の理解が深まっていた.授業の理解度,演習プログラムの理解度,在宅看護のイメージ化の間には,正の相関があった.在宅看護のイメージ化とコミュニケーションの実践には正の相関があった.結論:本演習プログラムは,在宅看護の理解やイメージづくりに有用である.演習はいままでの授業の理解を深めることにもつながり,より在宅看護のイメージ化につながる.とくに,学生によるコミュニケーションの実践は,より在宅看護をイメージ化しやすいと思われる.
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© 2015 一般社団法人 日本地域看護学会
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