日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
総説
保健師管理者への有効な教育プログラム
―文献レビューによる検討―
川崎 千恵奥田 博子堀井 聡子
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2019 年 22 巻 2 号 p. 25-38

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抄録

目的:保健師管理者への教育に関する効果が示された文献をレビューすることにより,保健師管理者への有効な教育プログラムを検討することを目的とした.

方法:医中誌Web,CiNii Articles(国立情報研究書論文情報ナビゲータ),Pub Med, CINAHL with Full Textのデータベースを使用し,2000~2017年に発表された,教育の概要・教育内容・評価方法・教育効果が記載された5論文を対象とした.医療機関等の看護管理者への教育に関する11論文と比較し,有効な教育プログラムを検討した.

結果:保健師管理者への教育の概要・教育内容は多様であったが,全文献でアクションラーニングを用いており,効果があると報告されていた.同方法を用いている看護管理者への教育と共通した結果であったが,保健師管理者の教育評価には,看護管理者への教育と比較し,目標の抽象度が高く,信頼性・妥当性が確保されていない方法が用いられていた.

考察:保健師管理者への有効な教育プログラムとして,実践で問題解決に取り組みリフレクションを行う,経験学習サイクルを取り入れたアクションラーニングと,集合研修として行う講義,グループ・ディスカッションの併用プログラムが示唆された.さらに,リフレクションを促進するメンタリングを取り入れることが有効と考えられた.今後は,各職位の保健師管理者に必要な能力を明確にすることで,本研究で明らかになったことを適切な対象に活用すること,その効果を検証することが可能になると考えられた.

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© 2019 一般社団法人 日本地域看護学会
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