東京大学では,新型コロナウイルス感染症による授業のオンライン化を契機に,学内の情報システムへの対応が集約されたオンラインのサポート窓口が設けられ,学生スタッフが問い合わせ対応の一部を担っている.問い合わせへのメールでの回答では,回答文を作成者とは別の者が確認・修正する手順を設け,質の高い回答を心がけている.また,問い合わせ対応にあたる学生スタッフの活動では,チャットツール「Slack」を用いて複数人で協力しながら対応する,制度運営の一部を学生スタッフ自身が担うなど,高度な仕組みが構築されている.この活動は,構成員がスムーズにICTを活用できる環境を実現すること,学生がオンキャンパスジョブとして大学運営に関わることの双方から意義のある取り組みとなっている.