学術情報処理研究
Online ISSN : 2433-7595
Print ISSN : 1343-2915
原著論文
コロナ禍における九州大学でのLINEを用いた教育支援体制の構築とその後の持続的な取り組み
野口 岳ウン クアンイー上田 尚之乗添 凌太郎島田 敬士
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 27 巻 1 号 p. 22-28

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抄録

九州大学では学生たちが中心となりボトムアップ型で学生支援・教育支援を行う体制としてquickQが組織されている.quickQでは,コロナ禍の様々な課題に対してチャットボットの開発・運用を通じて解決に貢献してきた.2021年までに3つのチャットボットを開発・運用してきたが,3つを別々のアカウントで運用を続けることに様々なデメリットが存在することがわかった.2022年4月に各チャットボットを「ワンストップ」という考え方に基づいて統合した.結果,2022年3月から2023年6月末時点で33614回の問い合わせをチャットボットによる自動応答を用いて解決した.ワンストップをベースとしたチャットボットの開発・運用について,設計と開発環境の紹介をしたうえで2023年7月までのデータを元にした運用状況を報告し,直近の持続的な取り組みを紹介する.

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© 2023 大学ICT推進協議会

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