抄録
本稿は1920年から1940年に韓国で発行された新聞記事を基に調査・執筆している.植民地時代の朝鮮で地方の公会堂で開かれた催しに着眼して統計を取った.催事を分類・数値化してグラフ化し,地域ごとにどのような傾向があるかを調べた.これまでの研究では,植民地期朝鮮の公会堂で開催された催事の内容については,ほとんど分析されていない.日本の公会堂での催事の分析は,日比谷公会堂,京都市岡崎公会堂,旧小樽区公会堂のみに限られている.植民地期朝鮮の事例の分析は新義州,木浦,春川のみで,京城府民館の事例は催事の数の統計のみで,それらの内容を包括的に分析した研究はない.本稿で得られたデータをもって,今後実施予定の他の都市の調査との比較・考察を行いたい.