日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
胸腔鏡下肺生検で診断した肺MALTリンパ腫の1例
大内 政嗣井上 修平花岡 淳五十嵐 知之藤野 昇三澤井 聡手塚 則明尾崎 良智
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2007 年 21 巻 2 号 p. 149-154

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抄録
症例は57歳,女性.胸部X線で左肺異常陰影を指摘され入院となった.入院時CTで左S8に径1cmの腫瘤陰影と左S5に浸潤影を認めた.左S8およびS5の腫瘤に対して胸腔鏡下生検を行った.S8の腫瘤は肺内リンパ節,S5の腫瘤は肺mucosa-associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫と診断された.肺MALTリンパ腫は画像上,多彩な像を示し,確定診断の困難な疾患である.肺MALTリンパ腫および肺内リンパ節ともに,その発生および増大には慢性的な吸入性抗原刺激が関連していると考えられ,本症例でもその関与が考えられた.肺内リンパ節と考えられる病変に加えて浸潤影が存在する症例においては,肺MALTリンパ腫の存在も念頭におき厳重な経過観察を行い,陰影の変化があれば胸腔鏡下生検を施行するなどの対応が必要であると思われる.
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