山形大学医学部外科学第二講座
2025 年 39 巻 6 号 p. 508-512
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大動脈浸潤肺癌術前に胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)を施行し長期予後が得られている1例について報告する.症例は50代男性.大動脈浸潤を疑う肺癌に対し,TEVAR施行後20日目に肺癌の手術を行った.術中所見では腫瘍は大動脈と胸壁に固着し浸潤が疑われ,左上葉切除術および胸壁・大動脈合併切除(外膜切除),リンパ節郭清(ND2a-2)を行った.術後病期はpT4N0M0 StageIIIAで,術後9年以上経過したが肺癌の再発やステントグラフトに関連した合併症は認めていない.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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