日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
B3気管支分岐異常を伴う右上葉肺癌の一切除例
三原 大樹, 重松 久之, 植木 貴史, 上野 剛, 山下 素弘
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2025 年 39 巻 7 号 p. 596-602

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抄録

気管支分岐異常は稀であり,肺癌手術の際は分葉不全や血管走行異常の合併,至適切除範囲など複数の考慮すべき点がある.2つの気管支分岐異常を伴った肺癌に対して胸腔鏡下右上葉切除を施行した一例を報告する.症例は80歳の女性.右上葉肺癌(腺癌,cT2bN0M0 cStage IIA)に対する手術目的で当院を紹介された.術前画像検査で右上葉気管支とは別に中葉気管支からB3が分岐する異常,および右B7気管支欠損が確認された.完全鏡視下に右上葉切除を行った.B3は中葉からの分岐部まで追求し,周囲のリンパ節を郭清したのちに切離した.縦隔リンパ節郭清を行い,病理診断は肺腺癌(pT2bN0M0 pStage IIA)であった.気管支分岐異常を伴う肺癌手術においては,術前の詳細な解剖学的特徴の把握が安全な手術に必要であり,肺切除・リンパ郭清範囲は症例ごとに検討が必要である.

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