日本呼吸器外科学会雑誌
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肋骨原発の良性腫瘍ならびに骨腫瘍性疾患の検討
柴田 和男山川 洋右森山 悟石黒 秀行
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キーワード: 肋骨, 良性骨腫瘍, 切除術
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1997 年 11 巻 5 号 p. 596-601

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抄録
肋骨原発の良性骨腫瘍と骨腫瘍性疾患の9切除例を報告した.性別は男性7例, 女性2例で平均年齢は35.8歳であった.腫瘍の内訳は fibrous dysplasia 3例, non-ossifying fibroma2例, eosinophilic granuloma, osteoidosteoma, solitarybonecyst, osteochondroma 各1例であった.病理診断は全て切除標本によって行った.術前, 術中診断は細胞診を5例に, 凍結標本による迅速診断を1例に行ったが, 全ての症例で正診は得られなかった.単純X線写真が鑑別診断に有用で, 各腫瘍毎にX線写真所見や肋骨内の局在において一定の傾向を認めた.
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