日本呼吸器外科学会雑誌
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胸壁デスモイド腫瘍局所再発の1手術例
花岡 孝臣矢満田 健高砂 敬一郎町田 恵美吉田 和夫宮澤 正久金子 和彦青木 孝學羽生田 正行天野 純大橋 昌彦
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1997 年 11 巻 7 号 p. 839-844

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抄録

右鎖骨上窩に発生したデスモイド腫瘍再発に対する再手術例を経験したので報告する.症例は, 51歳, 女性で, 1992年10月, 他院にて右鎖骨上窩腫瘍に対する手術が施行された.1995年5月同部の再腫脹及び右上肢の熱感と疼痛を主訴に当科に入院した。精査の結果, 右鎖骨上窩腫瘍再発の診断で1995年6月14日再手術を施行した.78gの腫瘤を初回手術時の人工血管とともに摘出し, 右鎖骨下動脈人工血管再置換術を施行した.病理組織学的検索の結果, 腫瘍は, 右鎖骨上窩の胸壁デスモイド腫瘍再発と診断された.本腫瘍の治療原則は, 可及的広範囲切除と思われるが, 本症例のごとく再発例に対しても積極的な外科治療が必要と思われる.

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