日本呼吸器外科学会雑誌
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46年後に血痰・喀血にて発見された肺内異物 (焼夷弾破片) の一例
勝海 東一郎河手 典彦平野 隆高橋 秀暢木下 孔明平栗 俊介田口 雅彦梶原 直央安富 文典小中 千守加藤 治文
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キーワード: 肺内異物, 焼夷弾, 開胸摘出
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1994 年 8 巻 5 号 p. 638-642

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抄録

46年間無症状で経過したのち血痰, 喀血にて発見された肺内異物 (焼夷弾破片) の一症例を経験したので報告する.肺内異物のうち, 特に本症例の如き鉱物性肺内異物では肺内における異物の移動とそれに伴う臨床症状の発現あるいは異物近傍からの発癌の報告例もあり, たとえ無症状で経過している場合でもその発見機会や症状発現時には可及的に外科的摘出を考慮すべきと思われた.

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