日本呼吸器外科学会雑誌
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気管支鏡下高周波スネアによる腫瘍切除後根治術を行なった気管多形性腺腫の1例
森田 理一郎赤荻 栄一鈴木 有二神山 幸一三井 清文
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1994 年 8 巻 7 号 p. 851-855

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抄録
患者は28歳の女性で呼吸困難を主訴として入院となった.胸部X線側面像・CTにて気管内腫瘍と診断し, 気管支鏡検査で内腔をほとんど閉塞する気管腫瘍を確認した.検査中気道閉塞の危険性が生じてきたため, 消化管用高周波スネアを用いて緊急の気管支鏡下腫瘍切除を行なった.組織診は多形性腺腫であったが, 腫瘍茎の残存を認めたため, 2ヵ月後気管管状切除術を追加して根治した.患者は根治術後6年目の現在再発なく健在である.
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