2023 年 45 巻 1 号 p. 131-135
本研究の目的は,働き方改革を進める上で注目される「働きがい」に着目し,大学教職員の「働きがい」とは何かを明らかにすることによって,大学における働き方改革を効果的かつ実効性のあるものにしようとするものである.しかしながら,大学教職員の労働に関する調査・研究は多いとは言えず,その実態が明らかになっているとは言えない.本報告では,FTE調査を始めとするいくつかの指定統計や先行研究の結果から,大学教員の働き方,大学職員の働き方,大学の非正規雇用,働きやすさと働きがいの4つのパートで現状を報告する.