抄録
鹿嶋市では東日本大震災により太平洋の海岸線から3kmほど内陸の台地に至る主に5つの地区で液状化が発生し、多くの家屋、道路や下水道管・上水道等のライフランが甚大な被害を受けた。地震の震度・最大加速度は、気象庁観測鹿嶋市鉢形のデータにより、3成分で本震では震度6弱・最大加速度が462gal、余震では震度5強・最大加速度が310galであった。本論文では、特に砂利採掘のために掘削され緩い砂で埋め戻した箇所が液状化した平井東部地区を取り上げ、地下水位低下工法による液状化軽減対策が効果的であることが明らかとなった検証結果について言及する。