日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
火災延焼による人的被害波及と水道消火栓機能
高田 至郎勤息 義弘鍬田 泰子
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 5 巻 2 号 p. 1-15

詳細
抄録
本稿は兵庫県南部地震における水道管被害と火災による人的被害の関連について検討したものである。地震による水道配水管および給水管の被害、また阪神水道企業団からの入水が停止したことにより、多くの消火栓は稼動不能となった。神戸市では、人的被害が発生した火災地域が52地域あり、計529名の人命が火災により亡くなっているが、もし消火栓が稼動していたとすると、6火災地域で32~45名の人命が助かった可能性があることが試算された。
著者関連情報
© 日本地震工学会
feedback
Top