日本情報科教育学会誌
Online ISSN : 2434-6845
Print ISSN : 2189-0668
論文
プログラミングに対する様々な意識と創造性との関連性
‐創造的態度における男女差の観点から‐
福井 昌則石川 岳史黒田 昌克掛川 淳一森山 潤
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2019 年 12 巻 1 号 p. 31-41

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抄録

本研究の目的は,高校生のプログラミングに対する様々な意識と創造的態度との関連性について明らかにすることである.プログラミング教育では,プログラミングに対する様々な意識と創造性を高めることが重要であると指摘されているが,それらの項目における性差やそれらの関連性については明らかにされていない.そこで本研究ではこれらを明らかにするために,公立高等学校3校の1年生226名を対象に調査を実施した.その結果,創造的態度の柔軟性・分析性・進取性の因子が高い生徒は,プログラミングに対する様々な意識の各項目の平均値が有意に高く,これらの間に正の相関が認められた.またこの傾向には性差が見られ,創造的態度およびプログラミングに対する様々な意識全項目において,男子の平均値は女子よりも有意に高かった.よって,性別による意識の違いを踏まえ,柔軟性・分析性・進取性を高めるような実践構築の重要性が示唆された.

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© 2019 日本情報科教育学会
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