日本腹部救急医学会雑誌
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CT経時的観察による変化から内ヘルニアと診断した1例
石丸 啓中村 利夫宇野 彰晋深沢 貴子柏原 秀史丸山 敬二今野 弘之中村 達
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2003 年 23 巻 7 号 p. 1083-1086

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抄録

症例は75歳, 男性. 開腹手術の既往なし. 主訴は腹痛で, CT検査で内ヘルニアによる絞扼性イレウスと診断し手術を施行した. 術中所見ではTreitz靱帯より約70cm肛門側の小腸が大網裂孔に入り込んでおり, 血流障害を認めた約1mの腸管を切除した. 開腹歴のないイレウスの原因として大網裂孔ヘルニアなどの内ヘルニアを念頭におく必要がある.

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