2026 年 28 巻 p. 21-32
救急外来とICUに共通する患者と家族の意思を尊重したend of life care、およびそれぞれの場の特徴を踏まえたend of life careを明らかにすることを目的とした。患者と家族の意思を尊重したend of life careを主題とするfocus group interviewを3回実施した。研究参加者は7名で、救急外来もしくは集中治療室の勤務経験がある看護師と専門看護師であった。データは質的記述的に分析した。分析の結果、救急外来と集中治療室に共通するend of life careは「善意が擦れ違わないように患者と家族の心情に寄り添う」「患者と家族、医療者間の認識のずれに対し、それぞれが歩み寄ることができるようにかかわる」、救急外来では「患者が急激に最期を迎えた状況を家族が感じ取ることができるようにあえて救急外来の空間にいてもらう」「救急外来の空間にいる患者と家族に関心を寄せていることが伝わるようにかかわる」、集中治療室では「入院経過におけるタイミングを逃さず、患者の最期の思いに応える」「入院経過のなかで患者の最期が近いことを家族が認識できるようになるまで待つ」など8カテゴリー、15サブカテゴリーが導かれた。これらから、患者と家族、看護師が相互作用しながら患者と家族のニーズに応えていくこと、医療者が患者と家族の歩みに合わせてかかわることの重要性が示唆された。