核分裂エネルギーは100万年のエネルギーといえる。定まった燃料管理方法で一定のエネルギーを生産しつづけたとすると, システム中の放射性物質のそれぞれの量は一定となる。このような状態を未来核平衡状態と呼んでいる。未来核平衡状態は核平衡方程式を解くことにより求められる。本研究は核平衡方程式の性質を明らかにし, それに随伴する核種インポータンス (要求される評価値に対して1個の原子核の示す重要度) について検討するとともに, 連続燃料交換を仮定した簡単な場合について, 未来核平衡状態の種々の基本的な一般特性を明らかにした。