2008 年 50 巻 1 号 p. 33-35
本稿は日本原子力学会「2007年秋の大会」での講演内容をまとめたものである。海外情報連絡会企画セッションとして「原子力のグローバル化に向けた最新動向」というテーマでの講演であり, 日立-GEの原子力事業統合の現場に携わっているものの視点から, グローバル化に対する取組みの状況を紹介した。
世界の原子力市場は, 温室効果ガス問題と近年の化石燃料高騰等の影響もあって拡大基調にあり, 多くの国で原子力の再評価が行われ, 新規原子力発電所の建設計画が発表されている。市場のグローバル化に対応して, 産業界においても国際的な企業間連携体制を確立することがグローバル事業を推進する上で重要な戦略となった。
日立製作所は原子力導入以来のパートナーであるGeneral Electric社との原子力事業統合を進める決断をし, 米国ならびに日本に新会社を設立して原子力事業拡大に取り組んでいるが, 統合事業は緒についたばかりである。国際的な連携体制の中で日本の原子力技術をグローバルに展開するために何をするべきか, 真のグローバル化に向けた課題を考えてみたい。