日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
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巻頭言
時論
Perspective
特集
  • GX実現に向けた革新軽水炉開発の取り組み―革新軽水炉SRZ-1200の開発状況
    西尾 浩紀
    2025 年67 巻12 号 p. 690-693
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     2050年カーボンニュートラル達成に向けて,原子力は重要なベースロード電源である。三菱重工は,2030年代の運転開始を目指して革新軽水炉SRZ-1200の開発を進めている。SRZ-1200は,設計段階から福島第一原子力発電所事故の教訓を反映した安全対策や新技術を取り入れ,経済性や運用性も向上させた革新軽水炉である。SRZ-1200の実用化に向けては,設計以外にも許認可の予見性向上に向けた取組みや製造・調達の準備を進めている。本稿では三菱重工の革新軽水炉SRZ-1200について開発状況と関連活動について紹介する。

  • GX実現に向けた革新軽水炉開発の取り組み―Highly Innovative ABWR及びBWRX-300の導入に向けた取り組み
    近藤 貴夫, 木藤 和明, 大西 由里子
    2025 年67 巻12 号 p. 694-698
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     日立GEベルノバニュークリアエナジーは,社会のニーズに応じた段階的なソリューションの提供を目指し,新型炉の実用化と開発を進めている。このうち,HI-ABWR(Highly Innovative ABWR)は,自然災害・テロ・内部ハザードへの耐性を強化し,交流電源無しに事故の進展を抑制可能な静的安全系や,事故時の被ばく影響を大幅に低減する設備等,新たな安全メカニズムを取り込んだ大型軽水炉である。BWRX-300は,先進的な安全概念を採用することでシステムを簡素化し,高い安全性と経済性を両立した小型軽水炉である。カナダのOntario Power Generation社が初号機を建設することを正式に決定する等,海外において導入に向けた動きが具体化している。

  • GX実現に向けた革新軽水炉開発の取り組み―革新軽水炉iBRの主要な特徴
    青木 保高
    2025 年67 巻12 号 p. 699-702
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     東芝エネルギーシステムズ(株)では,2011年3月の東日本大震災で発生した東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえ,建設実績のある改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)をベースに,社会と共生しエネルギー安定供給を実現する革新軽水炉iBR(innovative, intelligent, inexpensive BWR)の開発を進めている。iBRは大規模自然災害に対する深層防護を考慮した安全設計を徹底すると共に,建設容易性や高い経済性を両立させることで,国内における新規建設のニーズに応える次世代革新炉である。本項ではiBRの主要な特徴である静的安全系や大規模自然災害等の外的事象への耐性,経済性について紹介する。

特別寄稿-受賞紹介
解説-日本原子力学会賞
  • 16年に亘る挑戦の完遂
    核融合実験炉ITER トロイダル磁場コイル プロジェクトチーム
    2025 年67 巻12 号 p. 708-713
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     ITERでは磁場によりプラズマを閉じ込めるため,超伝導コイルシステムを用いている。量子科学技術研究開発機構は,ITER計画における日本の国内機関として,約25%のトロイダル磁場コイル用超伝導導体,約50%の同コイル及び全数の同コイル容器の製作を行った。2007年に導体の製作を開始してからおよそ16年後の2023年に全てのコイル製作を完了した。本稿では,ITERトロイダル磁場コイルの製作手順を説明するとともに,製作の中で行われた溶接や電気絶縁に係る技術開発について解説する。

解説
  • 丹野 賢二
    2025 年67 巻12 号 p. 714-718
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/12/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり

     火力発電所の脱炭素化方策の一つとして,アンモニアの火力発電用燃料利用が注目されている。アンモニアは再生可能エネルギーを用いて作ることができ,また炭素を含んでいないことから燃焼させてもCO2を排出しない。一方,従来使われてきた炭化水素燃料に比べて燃焼性が低く,窒素酸化物(NOx)を生成しやすいという懸念がある。わが国では,石炭火力発電所でのアンモニア利用技術の開発に,2014年より官民をあげて取り組んできた。本稿では,試験装置規模での検討から実機実証に至る道のり,アジアを中心とした海外に向けた今後の展開について概説する。

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