福島第一原子力発電所1, 2号機の排気筒周辺に敷設されている非常用ガス処理系(SGTS)配管は,事故時の原子炉格納容器(PCV)ベントに起因する高い放射性汚染が確認されており,燃料取り出し関連工事への干渉や構内作業者の被ばく低減の観点から,段階的な撤去が進められている。今後予定されている排気筒周辺SGTS配管の撤去工事に先立ち,配管切断時に発生する放射性ダスト飛散の影響評価を目的として,切断計画位置における配管線量調査を実施した。
本線量調査は,最大で数百mSv/hに達する高線量環境下での作業であり,作業者被ばくの最小化が重要な課題であった。このため,遠隔施工化,遮へい設置,既設遮へいの有効活用,作業トレーニングといった複数の被ばく低減対策を組み合わせ,作業の各段階に適用した。その結果,作業全体で約72人・mSvの被ばく低減を達成した。
本稿では,SGTS配管線量調査の概要とともに,実作業において適用した被ばく低減対策の具体的内容と,その効果について紹介する。
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