京都大学 原子炉実験所
2012 年 54 巻 9 号 p. 611-615
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低速中性子と原子核の反応を利用したがんの中性子捕捉療法は,1990年代における基礎研究と関連技術の進展に支えられ,21世紀に入って大きく飛躍した。世界初の中性子捕捉療法用の加速器中性子源も開発され,薬事承認を得るため治験開始の手続きが進行中である。これらには我が国における研究の成果が大きく貢献している。本稿では,特に京都大学原子炉実験所における基礎・臨床研究を踏まえつつホウ素中性子捕捉療法(BNCT)について解説する。
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