2019 年 61 巻 2 号 p. 111-112
日本原子力学会の提案により,2016年5月に関連する学協会が集い「福島復興・廃炉推進に貢献する学協会連絡会」(以下,ANFURD)が発足した。福島復興と廃炉推進に貢献する活動の一層の効果的・効率的な実施・推進を図るため,これまで,情報交換会とワークショップを開催し,連携活動を具体化するための議論を行った結果,まず取り組むべき課題として,社会的にも関心が高い「放射線被ばくと健康・コミュニケーション」「トリチウム水の取り扱い」「燃料デブリ取り出しにおける潜在的課題」の3項目が挙げられた。この度,日本原子力学会2018秋の大会において「学協会は福島復興と廃炉推進に向けてどのように貢献すべきか」と題する理事会セッションを企画,論点の整理とANFURDとしての見解,および今後どう取り組むべきかについて報告した。