日本原子力学会誌ATOMOΣ
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Print ISSN : 1882-2606
特集
福島第一原子力発電所事故に伴う海底土広域測定手法
大西 世紀鎌田 創浅見 光史
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2019 年 61 巻 6 号 p. 449-452

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抄録

 環境中に放出された放射性セシウムは,大半の海域における海水中での濃度が検出限界未満になった後も,海底土中には残存しており,現在原子力規制庁事業によって海底土のモニタリングが実施されている。モニタリングでは採泥と曳航調査により,海底土の性状,放射性セシウムの鉛直分布および広域分布が測定されている。これまでの調査により,放射性セシウムは地形に応じて分布しており,また,海底土からの海水への溶出は限定的であることがわかっている。

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© 2019 一般社団法人 日本原子力学会
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