2021 年 63 巻 2 号 p. 180-184
気候変動への対応,持続可能な循環型経済の実現には世界レベルでの協調した取り組みが不可欠である。OECD/NEAでは,技術・経済・資源等のさまざまな側面で原子力の貢献や更なる可能性の分析を通じて,各国政府や幅広いステークホルダーの意思決定を支援している。また,第4世代原子力システムをはじめとする革新的な原子力技術開発の国際協力を支援し,その実現を推進している。本稿では,このような原子力の将来の可能性やその実現に向けたOECD/NEAの主な活動を紹介するとともに,日本への期待を述べる。