透水係数10−5m/s程度の未固結地盤のうち、地表より数mの領域を対象に、ボーリング孔を用いた地下水位測定、およびADR(Amplitude Domain Reflectometry)法による土壌水分計を用いた間隙内水飽和度の推定を行った。この結果、当該未固結地盤内の深度1mまでは降雨浸透により水で飽和される領域、深度3∼4mまでは不飽和地盤内を降雨に起因して水分が移動する領域、これ以深は地下水位および毛管圧による水飽和領域となることが明らかとなった。また得られた地下水位、水飽和率のデータから、未固結地盤内の降雨浸透領域に関する概念モデルを構築した。