農林水産省東北農政局農村計画部
福島大学共生システム理工学類
2012 年 54 巻 1 号 p. 11-23
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2011年東北地方太平洋沖地震に伴う津波によって,仙台平野南部地域は広範囲に浸水被害を被った。本地域で2008年から継続してきた地下水位と水質の観測によれば,地下水位は地震直後に瞬間的に上昇し,やがて約1時間後に襲来した津波によってさらに大きく上昇した。地下水の塩分濃度は震災前では概ね0.7mS/cm以下であったが,震災後は最大3mS/cm程度まで増加し,8か月経過した時点でも震災前の状態には回復していない。
日本地下水学会会誌
水文地質研究会会誌