抄録
集中豪雨等に対して,斜面や堤防の安定性を検討するには,地盤の浸透特性を調査することが大切である。本研究では,不飽和地盤を対象にボーリング孔を利用して表層から数10m深部までの現場飽和透水係数を求める方法の有効性と精度を良く求める方法について検討した。その結果以下の事項が分かった。(1)透水係数の値は,地盤の初期飽和度に依存して変化することが分かった。(2)透水試験を実施する前にCO2ガスを地盤内に一定時間注入すると,飽和透水係数に近い値を求めることが分かった。(3)ボーリング孔の孔壁がボーリング掘削によって,乱されるため,透水係数が,地山の透水係数より低くなることが孔壁洗浄前後の透水試験結果の比較によって判明した。