老年看護学
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急性期一般病棟における認知症高齢者の家族への看護師のかかわりの因子構造
佐藤 清美南﨑 眞綾土肥 眞奈叶谷 由佳
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2026 年 30 巻 2 号 p. 72-80

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抄録

 本研究の目的は,急性期病院の一般病棟において,認知症高齢者の家族に対して積極的・継続的に関係性を築こうとする看護師のかかわり行動について,因子構造を明らかにすることである.1施設の看護師302人を対象として無記名自記式質問紙調査を実施し,155人の看護師から有効回答を得た.探索的因子分析を行った結果,家族へのかかわりは,【家族を患者の重要な支援者として認識したかかわり】【家族を支援の対象として認識したかかわり】【家族の認知症ケアへの理解と感情表出を促すかかわり】【患者の安心・安全のための家族の付き添い依頼と個別事情への柔軟な対応】の4因子18項目の構造となった.【家族の認知症ケアへの理解と感情表出を促すかかわり】や【患者の安心・安全のための家族の付き添い依頼と個別事情への柔軟な対応】の得点は4つのなかで相対的に低く,家族に焦点をあてた内容の認知症ケアの教育や,倫理的取り組みの重要性について示唆を得た.

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